MFクラウド会計の勘定科目の設定と使い方テクニック(貸借対照表−負債・純資産)

MFクラウド会計を使いこなすために、最初のステップは勘定科目をきっちり設定することです。MFクラウド会計の初期設定のままでは、必要のない勘定科目がたくさん登録されていて、期中の経理処理がよくわからなくなるだけでなく、経理処理の間違いの元にもなります。

MFクラウド会計を便利に使うための重要なステップですので、勘定科目をうまく設定してください。

今回は、貸借対照表のうち、負債と純資産の勘定科目の設定方法を解説していきます。

なお、MFクラウド会計の勘定科目設定で負債と純資産以外については、以下の記事を参考にしてください。

参考記事:【MFクラウド会計の使い方】勘定科目の設定と留意点(貸借対照表−流動資産)

参考記事:【MFクラウド会計の使い方】勘定科目の設定と留意点(貸借対照表−固定資産)

参考記事:【MFクラウド会計の使い方】勘定科目の設定と留意点(損益計算書)

MFクラウド会計の勘定科目設定画面

まず、MFクラウド会計のホーム画面のサイドバーから「各種設定」>「勘定科目」と選択し、クリックします。

MFクラウド会計のホーム画面のサイドバーから「勘定科目」をクリック

そうすると、MFクラウド会計の勘定科目設定画面に移ります。

なお、勘定科目の設定において、勘定科目自体や補助科目を追加したい場合は、画面下のこちらのボタンをクリックすることで、追加できます。

MFクラウド会計の勘定科目・補助科目は、画面下のこちらのボタンをクリックすることで追加できる

仕入債務

仕入債務にかかるMFクラウド会計の勘定科目の設定画面

仕入債務とは、本業にかかる商品や原材料の購入した際の代金の未払い分をいいます。

商品や原材料を掛仕入するなど、仕入債務が発生する事業形態の場合は、MFクラウド会計において以下のような勘定科目が用意されていますので、該当するものをチェックしてください。

支払手形

支払手形は、買掛金を支払うために振り出した約束手形や為替手形を計上する勘定科目です。

商品や原材料の決済手段として約束手形や為替手形を使うような事業形態の場合は、支払手形の勘定科目を設定しましょう。

MFクラウド会計をうまく使っていくポイントとして、勘定科目の設定時において手形決済となる主な仕入先が判明している場合は補助科目として仕入先名を登録しておいてください(仕入先名は、正式名称で記載してください)。日々の経理処理での手間を減らすことができます。

買掛金

買掛金は、本業にかかる商品や原材料の購入した際の代金のうち、請求書を受け取ってから支払うまでの期間における未払いとなっている金額です。

商品や原材料を掛仕入するなど、仕入債務が発生する事業形態の場合は、買掛金の勘定科目を設定しましょう。

買掛金も支払手形と同様に、MFクラウド会計をうまく使っていくポイントとして、主な仕入先が判明している場合は補助科目として仕入先名を登録しておいてください(仕入先名は、正式名称で記載してください)。日々の経理処理での手間を減らすことができます。

その他流動負債

その他流動負債は、仕入債務以外で短期的(1年以内)に支払う義務のあるものなどを計上する区分です。

MFクラウド会計では、以下のようなその他流動負債の勘定科目が用意されていますので、該当するものをチェックしてください。MFクラウドをうまく使っていくためには、自社に関係のない勘定科目を登録せずに、シンプルな勘定科目体系を作ることが重要です。

その他流動負債にかかるMFクラウド会計の勘定科目の設定画面

短期借入金

短期借入金は、銀行や役員、取引先などから借入をおこなったもののうち、1年以内に返済しないといけないものを計上する勘定科目です。

短期借入金には、以下のようなものがあります。

  • 銀行からの借入金で、返済期限が1年以内のもの(手形貸付など)
  • 銀行の当座預金口座でマイナス残高(当座貸越)となっているもの
  • 役員等からの借入で1年以内に返済予定のもの

このような借入が発生する可能性があれば、短期借入金の勘定科目を設定しておきましょう。

なお、MFクラウド会計を使いこなすポイントとして、現時点で借入がある銀行や具体的な借入予定のある先があれば、短期借入金の補助科目として「銀行名/口座番号」を登録しておいてください。

未払金

未払金は、請求書を受け取ってから支払うまでの期間における未払いとなっている金額のうち、本業にかかる商品や原材料の購入以外の未払を計上する勘定科目です。

一般的な事業をしていれば通常発生するものですので、未払金の勘定科目は設定しておきましょう。

未払費用

未払費用は、継続して受けるサービスにおいて、請求書はきていないけど、すでにサービスの提供を受けている部分の代金相当額をいいます。 例えば、水道代が毎月20日の後払いであるとして、月末時点においては、21日から末日まで水道の利用をしているにもかかわらず、請求自体は翌月の20日までこない(=末日において支払期限が到来していない)ため、この21日から末日までの水道利用料が未払費用となります。

ここで、MFクラウド会計を使いこなすポイントですが、この未払費用は一般的に重要性に応じて決算時に対応する勘定科目であることから日々の経理作業では意識しなくても大丈夫ですし、決算時においても未払費用ではなく未払金の勘定科目で処理することもできますので、未払費用の勘定科目は設定しなくても問題ありません。シンプルにMFクラウド会計を使いたいという場合は、チェックを外しておいてください。

前受金

前受金は、本業で販売した商品やサービスの代金を手付金や内金というような形で前もって受け取ったものを計上する勘定科目です。

販売代金について、手付金や内金が発生する可能性がある事業形態の場合は、MFクラウド会計において前受金という勘定科目が用意されていますので、こちらを設定してください。

預り金

預り金は、従業員や取引先から一時的に預かっているお金を計上している勘定科目で、どのような業種でもよく使う科目となっています。

例えば、以下のようなものが預り金となります。

  • 給与から天引きされる源泉徴収税、社会保険料
  • 給与から天引きされる社員旅行の積立金
  • 顧問税理士などの源泉所得税

これらのお金は、会社のものではなく、あくまで従業員や取引先から一時的に預かっているものであるため、預り金として処理します。

したがって、預り金の勘定科目は設定しておいてください。

また、預り金は細かく分けた方が管理しやすいため、補助科目を設定します。MFクラウド会計では、初期設定で以下のように分かれています。

  • 社会保険料
  • 雇用保険
  • 所得税
  • 住民税

預り金の補助科目については、いったんはこの初期設定のままで問題ありません。

仮受金

仮受金は、入金された理由が不明や未確定であったり、金額自体が確定していないなど、一時的に受け入れたお金を処理する勘定科目です。

仮受金となる状態は本来望ましいものではないものの、事業運営していく上であった方が便利な勘定科目となりますので、設定しておきましょう。

ここでMFクラウド会計をうまく使うためのポイントですが、仮受金は早期に精算して、基本的にはゼロとしておきましょう。仮受金がどんどん膨らんでいくと、決算の時が大変なことになります。

仮受金が膨らんでいるというのは、きっちりお金の管理ができていない会社の特徴でもありますので、十分注意して経理処理してください。

繰延税金負債

MFクラウド会計では、繰延税金負債という勘定科目が初期設定されています。

こちらの勘定科目は、上場企業や大企業など法律での規制が厳しい会社が行う会計処理となります。

スモールビジネスや中小企業がMFクラウド会計をうまく使うという観点では設定不要の勘定科目ですのでチェックを外しておきましょう。

預り保証金

預り保証金は、営業上の取引先や不動産賃貸の借主などから担保として預かる保証金や敷金を処理する勘定科目です。

MFクラウド会計をうまく使いポイントですが、この勘定科目は発生する事業形態が限られてくるため、取引先からの保証金や不動産賃貸業をしていない会社など、受け入れる保証金が発生する可能性がある場合のみ預り保証金として登録しておけばよいでしょう。

未払消費税等・未払法人税等

未払消費税等や未払法人税等は、消費税や法人税、住民税、事業税などの税金で支払う必要があるものを計上する勘定科目です。

消費税については、開業当初は免税事業者として消費税の支払い義務がないケースもあるかと思いますが、事業が成長すれば税金の支払義務が生じますので、未払消費税等、未払法人税等の両方とも勘定科目登録しておいてください。

保証金・敷金

保証金・敷金については、預り保証金などの他の勘定科目で代替できますので、MFクラウド会計上の勘定科目登録は不要です。

チェックを外しておいてください。

商品券

商品券についても、他の勘定科目で代替可能ですので、MFクラウド会計上の勘定科目登録は不要です。

チェックを外しておいてください。

仮受消費税等

仮受消費税等は、消費税の処理方法として「税抜処理」を選択した場合に必要となる勘定科目です。

消費税の選択方法として、「税抜処理」を選択した場合は、仮受消費税等の勘定科目を設定してください。

なお、消費税の選択方法として「税込処理」を選択している場合や、消費税を納税する義務のない会社(免税事業者)は設定不要です。

固定負債

固定負債にかかるMFクラウド会計の勘定科目の設定画面

固定負債とは、長期的(1年以上)に支払う義務のあるものを計上する区分です

固定負債としてMFクラウド会計において以下のような勘定科目が用意されていますので、該当するものをチェックしてください。

長期借入金

長期借入金は、銀行や役員、取引先などから借入をおこなったもののうち、返済が1年以上先のものを計上する勘定科目です。 長期借入金には、以下のようなものがあります。

  • 銀行からの借入金で、返済期限が1年を超えるもの(証書貸付など)
  • 役員等からの借入で、返済期限が1年を超えるもの

このような借入が発生する可能性があれば、長期借入金の勘定科目を設定しておきましょう。

なお、MFクラウド会計を使いこなすポイントとして、現時点で長期的な借入がある銀行や具体的な借入予定のある先があれば、長期借入金の補助科目として「銀行名/口座番号」を登録しておいてください。

繰延税金負債

MFクラウド会計では、繰延税金負債という勘定科目が初期設定されています。

こちらの勘定科目は、上場企業や大企業など法律での規制が厳しい会社が行う会計処理となります。

スモールビジネスや中小企業がMFクラウド会計をうまく使うという観点では設定不要の勘定科目ですのでチェックを外しておきましょう。

資本金より下の項目

資本金などにかかるMFクラウド会計の勘定科目の設定画面

資本金より下の項目は、会計上、純資産の部と呼ばれる区分であり、出資に当たる資本金や過去の利益の累積額などが計上される区分になります。

こちらの区分は会計の難易度が少し上がりますので、一般的な事業形態のスモールビジネスを前提とした設定方法を解説します。

資本金

資本金の勘定科目は設定してください。

新株式申込証拠金

新株式申込証拠金の勘定科目は設定しなくても問題ありません。

資本準備金

資本準備金の勘定科目は設定してください。

その他資本剰余金

その他資本剰余金の勘定科目は設定しなくても問題ありません。

利益準備金

利益準備金の勘定科目は設定してください。

積立金等

積立金等の勘定科目は設定しなくても問題ありません。

自己株式

自己株式の勘定科目は設定しなくても問題ありません。

自己株式申込証拠金

自己株式申込証拠金の勘定科目は設定しなくても問題ありません。

評価・換算差額等

評価・換算差額等の勘定科目は設定しなくても問題ありません。

新株予約権

新株予約権の勘定科目は設定しなくても問題ありません。

MFクラウド会計の勘定科目(貸借対照表−負債・純資産)が完了

これで、MFクラウド会計の勘定科目(貸借対照表−負債・純資産)が完了しました。

いかがでしたでしょうか?経理に馴染みがないとなかなかうまく設定できないものもあったかもしれません。しかし、勘定科目の設定はMFクラウド会計を使いこなしていくための基本的な設定になるため、きっちりやっておきましょう。

もし、不安がある方は、当社においてスモールビジネス向けにMFクラウド会計の無料設定サポートを提供していますので、もしMFクラウド会計の設定や使い方、操作方法などでよくわからないことがあれば、一度こちらもご覧ください。