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IPO準備に向けた経営基盤強化——属人化を解消し、データドリブンな経営へ

社名
株式会社セイビ堂
業種
サービス
従業員数
60〜100名
課題
・業務の属人化
・手入力による人為的ミスの発生/非効率
成果
・属人化の解消
・業務の効率化
・データの一元管理

LED看板やデジタルサイネージの製作・施工を手掛ける株式会社セイビ堂様。

業務の属人化やアナログな業務による負担を軽減し、IPOに向けた管理体制を強化するためマネーフォワードクラウドシリーズの導入を決定し、ナレッジラボの導入支援サービスを利用することにより、スムーズなシステム導入と効率的な運用を実現しました。

詳しいお話を、同社の阿部様に伺いました。

事業内容

弊社は、1968年創業で、主な事業としてはLED看板やデジタルサイネージの製作・施工を手掛けています。​茨城県鹿嶋市に本社を構え、現在では東京と大阪にも営業所を展開しています。

業務の属人化と負担の増大

マネーフォワードクラウドシリーズ(会計・債務支払・請求書・経費)を導入する前は、会計業務は会計事務所に委託し、債務支払や経費精算にはKintone、請求書管理にはExcelを使用していました。
しかし、当時の運用体制では、データの重複入力や管理の煩雑さが問題でした。特に経費精算については、手作業での入力が多く、会計ソフトや請求書管理用のExcelにも別途データを入力する必要があるなど、業務負担が増大していました。


経理業務も負担が大きい状態でした。従前依頼していた会計事務所からは、請求書の処理やデータ入力を紙ベースのアナログな方法で行うよう指導されていたため、作業に多くの工数がかかるほか、業務の属人化・硬直化が進み、退職者が続出するなどの問題が発生していました。また紙ベースでの処理や手入力が主流であり、同時作業ができない会計ソフトを利用していたため重要なデータがあちこちに点在している状態で、非効率な管理状況でした。

数字を活かす経営へ——バックオフィス強化のための選択

バックオフィス業務の効率化に取り組んだ背景には、「業務負担の軽減」「データの一元管理」という明確な課題がありました。

従来の運用では、複数のソフトに同じデータを何度も入力する必要があったため、経理担当者の負担が大きくなっていました。また、データが一元化されていなかったため作成・収集したデータをリアルタイムに活用することが難しく、迅速な経営判断を支えるには不十分な状態でした。


さらに、IPOを見据えて自計化の推進や管理体制強化の必要性も感じていました。
当時新しく契約した会計事務所がマネーフォワードクラウド会計を導入していたため、自社でもマネーフォワードクラウドのシステムを導入すれば、その他ツールと連携させることで業務の効率化とデータの一元化ができないかと考えたのが導入のきっかけです。それに加え、IPO準備の一環として、予実管理クラウドManageboardの導入も検討しました。
従来、予算の作成は前年実績を元に自身の肌感覚で行っていたところがあり、費用管理も徹底できていなかったため、大まかな予実管理しか実施できていない状況でした。しかし、Manageboardを導入すればより現実に即した予算設定が可能となり、実績数値の可視化・透明化が進んで従業員のコスト削減への意識向上にもつながり、結果的により精度の高い予実管理が実現できるのではと考えました。

ナレッジラボの支援がもたらしたスムーズなシステム導入

マネーフォワードクラウドシリーズ導入のきっかけは会計事務所が使用していたこと、またナレッジラボ社のコンサルティングパッケージにメリットを感じた点です。
過去にシステム導入で苦戦した経験から、弊社だけでのシステム導入には不安があり、現場スタッフに教えるためのリソースも十分ではなかったため、導入支援サービスを活用することで最小限の負担でシステム導入と業務改善を実現できると判断しました。

結果的に、システム導入にあたってナレッジラボ社の支援に大きく助けられたため、導入支援サービスを活用して良かったと感じています。
システム全体の設計についてのすり合わせや運用フローの整理から始まり、初期設定の代行サービスや各システムの操作方法までレクチャーいただけたため、当初想定していた以上に業務担当者の負担を抑えつつスムーズに運用を開始することができました。

また、定期的にミーティングを開催いただき、システム仕様や運用フロー構築についての知見の共有や、並行して担当者への操作方法の伝達も実施いただけたため非常に有意義でした。
ミーティング以外にチャットツールでいつでも気軽に質問できる環境を整えていただけたこともスムーズな導入進行に大きく寄与していたと思います。

さらに、実務担当者向けとプロジェクト進捗管理用の2種類のチャンネルを用意いただくことで用途に合わせた情報共有ができた点でも効率的でした。
特に問い合わせに対する迅速なレスポンスについては、今回非常にありがたいと感じたポイントでした。

データドリブン経営の実現——リアルタイムな数字確認による正確な経営判断

まず、マネーフォワードクラウドシリーズを導入したことで、「業務負担の軽減」と「データの一元管理」というかねてからの課題が大きく改善されました。
例えば取引先からの請求に対する支払依頼ひとつとっても、以前は各従業員からメールでバラバラと承認依頼が届いていました。
しかし、クラウド債務支払いを導入した後は従業員側は申請フォームに沿った申請で済み、承認権限者側も各種申請がシステム上で一括管理されているため、承認作業を自分のタイミングで行えるようになり、業務の効率化を実感しています。
業務効率化の副次的な効果として、より重要度の高い業務にリソースを割くことができるようになり、事務作業に忙殺されるストレスも軽減されました。

さらに、IPOに向けた準備も進めることができています。
特に、クラウド会計を導入したことで会計事務所が担っていた業務の内製化を実現できたことが大きな成果です。
クラウド会計により経理の実務経験や専門知識がない従業員が経理業務に携わるハードルが下がったため、業務の属人化が大きく改善されました。
また、会計業務の内製化により、銀行融資の検討などの場面で試算表を迅速に出せるようになったため会計事務所に依頼する工数がかからなくなり、コミュニケーションコストも大幅に削減されました。

また、マネーフォワードクラウドシリーズと併せてManageboardを導入したことで、当初想定していた以上の相乗効果も感じています。
これまでは自身の勘で数字を把握していたところもありましたが、売上が10億円を超えたあたりから、より正確なデータをもとに判断する必要性を感じるようになりました。
システムを導入したことでリアルタイムに実績数値を確認できるようになり、それを予算と比較することで、正確な数値を元に今まで以上に確信を持って意思決定ができるようになりました。

ナレッジラボ社には、運用の検討フェーズも含めて、プロジェクト全体のスケジュール設計から短期間で業務改善から自走できるところまでをサポートいただきました。
もし自社のみで導入を進めていた場合、進捗が停滞していた可能性もあり、導入支援サービスを利用することでスムーズな導入が実現できたと感じています。
ナレッジラボの導入支援サービスは、業務の属人化に課題を抱えている企業や、バックオフィス業務の効率化を図りたい企業におすすめできると思います。特に、これまでアナログな業務フローが多かった企業にとっては、大きな業務改善効果が見込めるのではと考えています。

今後も、内部統制の強化や経理業務以外のバックオフィス体制強化も含め、企業としての付加価値向上に引き続き注力していく所存です。

会社概要

  • 株式会社セイビ堂
  • LED看板をはじめ、デジタルサイネージ、LEDビジョン、NFTなどのサービスを展開
  • https://seibidou.jp/

※上記インタビュー内容は2025年3月4日時点の情報です。

社名
株式会社セイビ堂
業種
サービス
従業員数
60〜100名
課題
・業務の属人化
・手入力による人為的ミスの発生/非効率
成果
・属人化の解消
・業務の効率化
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・属人化の解消
・業務の効率化
・人為的ミスの減少