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複数システムにまたがる複雑な仕訳作成を自動化。事業成長を止めない経理体制を構築。

社名
株式会社ファンくる
業種
IT
従業員数
51〜100名
課題
・正確な予実状況の把握
・手入力による人為的ミスの発生・非効率
成果
・月次決算の早期化
・業務の効率化

株式会社ファンくる
酒井様、寺山様、田中様

▼ 導入ツール
マネーフォワード クラウド会計Plus、経費、債務支払、Manageboard

▼ 支援内容
マネーフォワード クラウド会計Plus、経費、債務支払の導入支援
仕訳データの生成用データの納品(データインテグレーション支援)

事業価値向上を支援する分析SaaSを提供し、体験型情報サイト「ファンくる」の運営を手がける株式会社ファンくる様。
バックオフィス業務の効率化と理想的な経営管理ができる体制の構築を目指し、マネーフォワード クラウドシリーズと予実管理システム「Manageboard」を導入。 これらのシステム導入に際し、ナレッジラボのコンサルティングサービス(導入支援サービス)をご利用いただきました。
その後、事業成長に伴い複雑化した売上・原価計上の自動化という次の課題に対し、再度ナレッジラボのコンサルティングサービス(データインテグレーション支援)をご利用いただきました。

課題 3 1

2度にわたる支援を通じて、バックオフィス業務にどのような変化がもたらされたのか、詳しいお話を、同社の酒井様、寺山様、田中様に伺いました。

事業内容

弊社は、店舗運営、商品開発、営業活動、ブランドエンゲージメント等、事業価値向上を支援する分析SaaSを提供しております。日本最大級150万人の会員を抱える体験型情報サイト「ファンくる」の運営や、インターネットリサーチなどのマーケティング支援も手掛け、覆面調査領域では国内最大手の企業となっております。

システム間の手作業が常態化、予実管理の体制構築も急務に

システム導入前の課題は、社内の複数システムが一元管理されていないことでした。
当時、経費精算や請求書の支払い処理、会計といった各システムが独立しており、出力したCSVデータを手作業で加工して別システムに取り込むということが、日常的に発生していました。中にはCSVデータを加工してもうまくインポートできないケースもあり、手入力も発生しており、この煩雑なプロセスを簡略化したいと考えていました。

また、予実管理の面でも課題を抱えていました。
経営判断に資するアウトプットを迅速に得られる体制作りが求められていたのです。それに伴い、会計システムのマスタ設定から見直す必要性を感じていました。もともと利用していた会計システムも部門別会計の機能はあったのですが、十分に活用できておらず、予実管理で分析したい粒度と会計システムのマスタ設定が一致していませんでした。 新しいシステムの導入にあたっては、予実管理ツールとの連携を前提に、本当に見たい形でデータが出力されるマスタ構築が大きな課題でした。

成功の鍵「マスタ設計」、プロの支援で短期導入を実現

システム導入を早期に、そして確実に成功させるため、ナレッジラボ社の導入支援サービスを利用しました。先述のとおり、特にシステム連携の要となる勘定科目や部門などのマスタの設計が最も重要だと考えていたことが、導入支援サービスを利用した一番の理由です。

過去の経験から、このマスタ設計をゼロベースで自社のみで行うのは非常にハードルが高いと認識していました。そのため、マネーフォワード クラウドのシステムの仕様を熟知しているプロの支援を受けることが最善策だと判断しました。 手探りで進めるよりも、プロの知見を借りることで、結果的に時間もコストも抑えられると考えたのです。

IT導入補助金を活用できたことに加え、支援を受ける部分と内製で実施する部分など、見積もりも含めて細かく調整いただけたことが、社内でのスムーズな意思決定を後押ししました。

日次業務の工数削減に成功、細かいフォローで導入も円滑に進行

システム導入後、経費精算や債務支払といった日々の業務が格段にスムーズになりました。
具体的には、経費精算ではOCR機能の活用で申請者の手間が減り、債務支払では支払漏れのリスクがなくなりました。 また、各システムが会計ソフトと自動連携することにより、全体の工数が削減されていると実感しています。

導入支援のおかげで、期待通りシステム間のマスタ設定も問題なく完了しました。 それに加えて、当初想定していなかった従業員情報などのマスタを新システムへ移行させるためのデータコンバート作業など、細かいところまでフォローしてもらえたところが嬉しかったポイントです。 システム導入の裏側にある地道な作業を巻き取ってもらえたことで、導入プロジェクトはより円滑に進行しました。

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第二の壁:複雑化した売上や原価の仕訳作成

システム導入後、次なる課題に直面しました。
売上や原価の仕訳を作成するには、受注管理や販売管理など、複数システムにまたがるデータを参照する必要がありました。この作業が発生することはマスタ整備の段階から分かっていましたが、その複雑さは想定をはるかに超えていました。

さらに事業成長に伴い新商品が追加されるたびに、仕訳のルールや設定を追加・変更する必要があり、工数は増える一方でした。仕訳のルールを定義するだけで丸1ヶ月を費やすほどでした。定義したルールを元に、どう仕訳作成を効率化するかの検討までは内製ですることに限界を感じ、ナレッジラボ社に相談することになりました。

月次決算5営業日も視野に、事業成長を止めない経理体制を構築

そこでナレッジラボ社から提案されたのが、GAS(Google Apps Script)を活用して仕訳データを自動生成する仕組みです。各システムから出力した複数種類のCSVデータを指定のGoogleスプレッドシートに貼り付けるだけで、会計ソフトへ直接インポートできるデータが自動で完成します。使い慣れたGoogleスプレッドシートがベースのため、操作もメンテナンスも容易で、まさに求めていた解決策でした。
また内製で対応した場合のコストを考えると、依頼をした方が費用対効果が高いと判断したことが、依頼の後押しに繋がりました。

この支援のおかげで、これまで多大な時間を費やしてきた仕訳作成が自動化され、「正しく、かつ効率的に月次を締める」という理想の状態に大きく近づきました。
さらに、今後の事業展開にも柔軟に対応できるという安心感が生まれたことも大きな成果です。新商品が増えても、経理担当者の負荷を最小限に抑えながら、迅速かつ正確に処理できる基盤が整いました。

現在では、月次決算を5営業日で完了させることも視野に入っています。 バックオフィス業務の効率化によって生み出された時間を、より付加価値の高い未来に向けた業務に充てていきたいと考えています。一連のナレッジラボ社の支援は、事業成長を止めない経理体制の構築へと繋がっていると感じています。

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会社概要

  • 株式会社ファンくる
  • 事業価値向上を支援する分析SaaSを提供、体験型情報サイト「ファンくる」の運営
  • https://www.fancrew.co.jp/

※上記インタビュー内容は2025年8月6日時点の情報です。

社名
株式会社ファンくる
業種
IT
従業員数
51〜100名
課題
・正確な予実状況の把握
・手入力による人為的ミスの発生・非効率
成果
・月次決算の早期化
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