ハローワークで欲しい人材を集める求人申込書の書き方(正社員-前編)

ハローワークで正社員やパートを採用するためには、求人申込書を書いて登録する必要があります。でも、イメージ通りの人に応募してもらうためには求人申込書の作成にコツがあり、求人申込書の書き方次第で集まる人材がガラッと変わるくらい重要なものとなります。

今回はハローワークでいい人材を採用するための魅力的な求人申込書を書くポイント(正社員ー前編)を解説します。

なお、この記事は「ハローワークで正社員の採用を失敗しないための7つのステップ」のStep2 ハローワークの求人申込書を作成するに関連する記事です。社員採用の全体フローは、こちらを参考にしてください。

関連記事:ハローワークで正社員の採用を失敗しないための7つのステップ

求人申込書の書き方(表面)

それでは、ハローワークの求人申込書の書き方をみていきましょう。なお、この記事は、ポイントのみの解説にとどまっており、また変形労働時間制などを採用されているケースには当てはまらない場合もありますので、詳細はお近くのハローワークに確認してください。

また、本記事は求人申込書の表面の書き方の解説となっています。裏面の書き方については、以下の記事をご覧ください。

参考記事:ハローワークで欲しい人材を集める求人申込書の書き方(正社員-後編)

まず、今回はハローワークの求人申込書の表面の記入方法をご紹介します。ハローワークに行くと、このような求人申込書が置いてありますので、まずこれを入手しましょう。

ハローワークの求人申込書の全体像

見出し

ハローワークの求人申込書の見出しを選択する場所

まず、求人申込書の見出しに、「フルタイム」、「パート」、「季節」、「出稼ぎ」とありますが、正社員や正社員と同じ勤務時間で雇用したい場合は、「フルタイム」を選択します。

ちなみに、正社員よりも就業時間が短い従業員がパートです。

月給制=フルタイム、時給制=パートではありませんので、ご留意ください。

事業所番号・事業所名

ハローワークの求人申込書の事業所番号には、雇用保険の事業所番号を記入します。もし、初めて従業員を採用する場合など雇用保険の適用事業所設置届をハローワークに提出していない場合は空欄でOKです。なお、雇用保険の適用事業所設置届については、こちらの記事を参考にしてください。

参考記事:【図解】雇用保険の適用事業所設置届の記入例と書き方

事業所名は、次のように記入してください。

  • 会社の場合・・・会社名の正式名称(株式会社であれば、「株式会社」をつける)
  • 個人事業の場合・・・屋号のほか代表者の氏名を記入してください。(屋号がなければ、代表者の氏名だけでOKです)

公開希望

ハローワークの求人申込書の公開希望を選択する場所

ハローワークには、各地にあるハローワークにあるパソコンで求人検索をする他、インターネット上で求人が検索できるハローワークインターネットサービスがあります。

ハローワークインターネットサービス

公開希望の欄は、インターネット上での求人をどのように公開するかを選択する欄です。インターネット上で求人検索する求職者も多くいるため、できるだけ多く公開できるように選択することがポイントとなります。

公開希望欄の選択肢

  • 「1」・・・あなたの会社や屋号などを含む求人情報をインターネット上で公開する
  • 「2」・・・ハローワークに求職申込をしている人に限定してあなたの会社や屋号などを含む求人情報求人情報を提供する
  • 「3」・・・あなたの会社や屋号などを含まない求人情報をインターネット上で公開する
  • 「4」・・・インターネット上で求人情報を公開しない

職種

ハローワークの求人申込書の職種を記入する場所

まず、派遣や請負で他の事業所で仕事をする場合には、派遣か請負のいずれかにチェックしてください。

次に、ハローワークの求人申込書では、四角の枠の中に職種を記入します。こちらに記入した職種が求人票では結構目立ちますので、簡単に一言で仕事の内容がわかるようなものを考えてください。長すぎると読んでもらえなくなるため、簡潔明瞭な表現が望まれます。

仕事の内容(重要)

ハローワークの求人申込書の仕事の内容を記入する場所

イメージ通りの求職者に応募してもらうために、ハローワークの求人申込書で最も重要な欄のひとつになります。

求職者は、給料や勤務時間も重視しますが、仕事をやりがいで探している人や仕事で成長したいと考えている人は、「仕事の内容」が仕事を探す上で最も重要な判断基準となります。

したがって、この欄をいかに魅力的に仕上げるかどうかが、仕事に真剣に向き合ってくれる従業員と出会えるかどうかのポイントとなります。

仕事の内容の書き方でダメな例は、次のようなものです。

以下のような営業事務・総務事務を担当していただきます。

  • 営業補助(書類作成)
  • パソコン入力
  • 電話・来客対応

このようなシンプルな書き方をよく見るのですが、ハローワークの求人申込書でこのような書き方をすると、求人票をみる求職者は仕事の内容がイメージできませんし、仕事の魅力が伝わらないため、特にやりがいのある仕事を探している人に響かない書き方になってしまいます。

それでは、どのように記載すればよいかというと、ポイントは次の3点です。

具体的に書く

まず、求職者が実際に仕事をしているシーンを思い浮かべることができるくらい、仕事の内容を具体的に記載しなければなりません。しかも、できるだけ仕事のやりがいを感じるような表現があれば、より魅力的に感じてもらえます。

例えば、以下のようなイメージです。

  • 「パソコン入力」ではなく、「エクセルを使った売上データの集計・分析作業」
  • 「書類作成」ではなく、「営業日報等を取りまとめる経営層の営業管理サポート資料の作成」

アピールしたいキーワードを盛り込む

ハローワークの求人申込書において、仕事をしていく上での仕事のしやすさや働いてみたくなるポイントをうまくアピールすると、職場としての魅力が伝わりやすくなります。

例えば、以下のようなイメージです。

  • 「パソコンは1人1台が支給され、業務の無駄がありません」
  • 「パソコンや業務の研修制度が充実しています」

文字数いっぱい書く

文字の詰め込みすぎはよくないですが、書くことができるスペースの9割程度が埋まるくらいは記載したほうが、求職者の目に止まり、読んでもらいやすくなります。特にハローワークの求人申込書においては、文字数に限度がありますので、この限られたスペースをいかに有効活用するかがポイントとなります。

これらのポイントを整理して、先ほどのダメな例を書き直すと、次のようになります。あくまで一例ですが、ハローワークの求人申込書において会社や事業の魅力、仕事の魅力が少しでも伝わるような表現をしてみてください。

当社の事業を切り開いている営業チームのサポートをしていただきます。具体的な業務は、①エクセルを使った売上データの集計・分析作業、②営業担当者が作成した営業日報等を取りまとめる経営層の営業管理サポート資料の作成作業、③お客様からの電話や訪問された際の来客サポートを中心に、当社の営業チームをサポートしていただきます。 なお、パソコンは1人1台が支給され、パソコンや業務の研修制度が充実しています。

この「仕事の内容」にしっかりと時間をかけて丁寧に説明し、来て欲しい人材が魅力的に感じてもらえるような書き方を考えましょう。

学歴・必要な経験等・必要な免許・資格

ハローワークの求人申込書の学歴・必要な経験等・必要な免許・資格を記入する場所

ハローワークの求人申込書では、業務上求められる学歴や経験、免許・資格等を記入する欄があります。経験や免許などが必要であれば、こちらに明記します。

雇用形態と雇用期間

ハローワークの求人申込書を雇用形態と雇用期間を選択する場所

ハローワークの求人申込書における雇用形態は、以下の中から該当する番号を選択します。

  • 「1」・・・正社員
  • 「2」・・・正社員以外(契約社員や嘱託社員など)
  • 「3」・・・有期雇用派遣
  • 「4」・・・無期雇用派遣

雇用期間は、以下の中から該当する番号を選択します。なお、日雇は、1ヶ月未満の雇用期間を含みます。

  • 「1」・・・雇用期間の定めなし
  • 「2」・・・雇用期間の定めあり(4ヶ月以上)
  • 「3」・・・雇用期間の定めあり(4ヶ月未満)
  • 「4」・・・日雇

雇用形態が正社員である場合は、「1」雇用期間の定めなしを選択します。

就業場所

ハローワークの求人申込書の就業場所を記入する場所

就業場所を選択します。

ハローワークの求人申込書における登録地図番号は、事業所登録の際に、事業所地図登録シートで登録した地図番号を記入します。地図番号は、「事業所地図情報確認票」で確認できます。

年齢

ハローワークの求人申込書の年齢を記入する場所

年齢は、雇用対策法という法律で、求人募集における年齢制限を設けることが原則禁止とされています。ハローワークで求人申込書を提出する時にはもれなくチェックされる項目です。

しかし、業務上、年齢制限を設けたいということも出てくるかと思います。

こちらの記事に年齢制限に対する対応策を解説していますので、こちらを参考にしてください。

参考記事:ハローワークで初めて求人する時に気をつけるべき年齢と性別の制限 

でも、全ての年齢・性別の方に募集・求人するとなるとどうしても採用が難しくなるケースもあると思います。

そういう時は、年齢や性別ではなく業務内容で絞るという方法があります。

年齢不問、男女OKとした上で、業務の内容や、職務の遂行に必要な労働者の適性・能力、経験、技能などをできる限り具体的に明示することによって、求めるイメージの方に応募してもらえる可能性が高くなります。

 NGな表現業務を詳しく書く
 古着屋の販売員として、30歳以下女性を募集10歳代から20歳代前半までの女性向けの洋服の販売であり、宣伝を兼ねてその商品を着用して店舗に出る業務である 。
工場のライン担当者として、45歳以下男性を募集 工場に勤務し、重い荷物(〇〇㎏程度)を上げ下ろしするなど、継続していくためには持久力と筋力が必要となる業務である。 
 長距離バスの運転手として、50歳以下男性を募集長距離バスを運転して、札幌から大阪までを定期的に往復し、戦車など高所に登ることもあり、継続していくためには、持久力と筋力が必要となる業務である。

このように、ここでも上記の仕事の内容を具体的にきっちり書くことで、年齢制限や性別制限をすることなく必要な人材のイメージを伝えることが重要となります。

就業時間

ハローワークの求人申込書を就業時間を記入する場所

ハローワークの求人申込書のこの欄には、就業時間を記入します。

就業規則を作っている場合は、就業規則に規定された就業時間を記入してください。

就業時間や時間外労働については、法律でルールが定められていますので、記載する上で注意してください。こちらの項目もハローワークに求人申込書を提出する時にはチェックされます。この記事が参考になりますのでご覧ください。

参考記事:初めて従業員を採用するまでに知っておくべきサブロク協定(36協定)

また、休憩時間については、以下のように定められていますので、こちらもご注意ください。

  • 労働時間が6時間を超えて8時間以下の場合・・・45分以上
  • 労働時間が8時間を超える場合  ・・・・・・・・60分以上

休日等

ハローワークの求人申込書を休日等を記入する場所

休日は、毎週の休日だけでなく、年末年始休暇や夏期休暇などの特別休暇も記入してください。休日で職場を選択している求職者も多いため、休日・休暇はきっちり記入してください。

休日

休日は、少なくても毎週1日もしくは4週間で4日以上を付与する必要があります。

その上で、特定の曜日を休日に定めている場合には、「定例日:毎週 曜日」に該当する曜日を記入してください。また、その他に決まった休日(祝祭日、年末年始休暇、夏季休暇など)を必要に応じて記入してください。

年次有給休暇

年次有給休暇とは、6か月勤務し、その期間の全労働日の8割以上出勤した従業員が取得できる賃金が減額されない休暇のことです。

原則として1日単位で付与されますが、労使が合意すれば半日や時間単位での付与も可能です。

年次有給休暇の取得日数(週の所定労働時間が30時間以上の場合)

勤続期間付与される有給休暇日数
6か月10日
1年6か月11日
2年6か月12日
3年6か月14日
4年6か月16日
5年6か月18日
6年6か月以上

20日

以上で、ハローワークの求人申込書の表面のポイントは終了です。

後編に続きます。

ハローワークで欲しい人材を集める求人申込書の書き方(正社員-後編)